愛車の改造  簡易ベッド

 

 これまで1階部分を就寝に使うときには、フルフラット状態で使用していました。フレンディは他の乗用車に比べてフラットな状態に近いのですが、それでも10cm程の凹凸があり、寝苦しいものです。少々のマットレスを敷いただけでは快適にはなりません。

 最近はエアーベッドを使用するようになり、随分と快適になりました。(オークションで\4000で購入)電動で空気注入ができ、クイーンサイズ幅はボンゴ車内幅とほぼ同一の140cm幅で隙間無く敷き詰めます。厚みが15cmあり、シートの凸凹はまったく感じません。寝心地も最高!。ただ使用する中で幾つかのエアーベッドの欠点が見えてきました。


@長さがあり、後部席すべてを占めるためサイドドアからの出入りが困難(胸の高さほどあり、サイドドアからの昇降は危険)
助手席もフラットにして、助手席から出入りします。
Aエアベッド使用時には荷物の置き場所が少ない。フルフラットのシート下、運転席、AFT内など。搭載荷物をできるだけ少なくする配慮が必要。
Bエアベッド使用時にはシート下にある荷物を取ることができない。飲食物や着替えなどは取り易いところに置きなおす必要があります。
Cセッティング時に家族は屋外待機が必要で、雨天時に困ります。人や荷物を外に出さないでセッティングしたい。
Dベッドの厚みがあるので、ベッド上で座位保持が難しい。頭が天井に当たる。
Eあと電動ポンプ内臓タイプは意外と不便です。その都度、コードをベッド内に収納しないといけないし、電動ポンプの注入圧に限界があり、手動の注入口がないので、もう少し加圧させたくてもできません。

エアーベッドの特徴は、寝心地は最高に良く、セッティングと撤収の素早さ、コンパクトに収納可能な点は捨てがたい魅力です。しかし荷物スペースを確保したまま、簡単にセッティングできるベッドが必要と感じました。他の先達の方々の工夫を見ても、よい方法は見つかりません。そこで、LittleJoyなりに上記の欠点を解消できるベッドを考えました。

 レイアウト計画
 考え方としてセカンドシート、サードシートをテーブル状態にして、それを分割した板で繋ぐというものです。ベッド長は170cmのLittleJoyが最低限寝られる長さを確保し、寝袋やマットははみ出しても良いと考えました。こうすることで、欠点に記載した@〜Cについては解消できると考えました。
 レイアウトイメージ(仮設)

 この方法は、板の吟味が必要です。人が乗れる強度が必要で、なおかつ軽量であること。使用した板は、ホームセンターでクラフト用に売っていたフェルカタ工作板です。フェルカタはどんな木かはわかりませんが値段も安く、バルサ並みに軽量です。

 マルチパーパスホルダーの製作
 ベッドセッティング時に分割板を支える梁が必要で、初期オプションで売っていたマルチパーパスホルダーを廃材で自作しました。通常はバギーや車椅子など立てて載せたものが倒れないように支えます。ゴム紐固定やフックも取り付けられます。  


 ホゾ組みで前後方向に外れない仕組みと、マジックテープでベッド板の脱落を防ぎます。  



 完成形・ちょっと自信作
 
 テーブル状に倒したセカンドシートとサードシートの背を8枚の板で繋いでいます。板の下は、収納スペースで、たくさん荷物が置けます。白黒の布ベルトは、折りたたみ時に、引き上げる持ち手です。マルチパーパスホルダーは、板と同じライトグレーに塗り替えました。
若干、波打っていますが、寝心地はフラットです。つなぎ目に段差があるように見えますが、数ミリです。なお、寝るときには、厚みの薄いエアクッションを敷くので快適です。一人旅のときなどは、もうAFTキャビンを使う必要が無くなりました。ちなみにエアベッドの高さは、窓ガラスのすぐ下までありましたので、数cm低くなりました。このベッドセッティングで難しいのは、シートの位置と背もたれの角度を合わせること。背もたれの角度が1段違うだけでうまく合いません。慣れれば大丈夫ですけど・・。

 
 サードシートの裾にファスナーがあります。そこから布地の中に薄いベニヤ板を入れています。あとでネジ止めする箇所は補強しています。表から棒材をネジ止めして、そこに布ベルトを取り付けることで蝶番代わりに8枚の板を折りたたみます。(シートへのネジ止めは穴が開くのでちょっと勇気がいりました・・)折りたたむ順番は、手前の短い板を折りたたんで、その上に後方の板を折りたたんで重ねます。ずり落ち防止にはマジックテープで固定しています。広げた時に、サードシートの背にできる凹みは、軽量のウレタンマットを敷いています。

 
 サードシートを使うときには、写真のようになっています。対面シートアレンジのまま、サードシートの背もたれを倒してベッドセッテングがすばやくできます。雨のときでも屋外に出ないままセッティングできるかも・・。

 
 夜間のトイレなどは一旦テーブル部分に座って、靴を履いて、サイドドアから出入りできます。これで、足の弱い母の出入りが楽になりました。あと夕食後に疲れた家族はベッドモードにして、ごろ寝。私は対座シートに座ってちびちびやりながら、寝転んでいる家族らとゆっくり旅の話などをすることもできます。

 製作費は、廃材なども利用したので約4000円です。  

 



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